リリリリック/N哉
西武池袋線、果ては椎名町、おれ、という人間は実在性を欠きながら、のうのうと、淡々と、非生産的に、かつー、非効率的に、かつー、極めて排他的に、暮らしている
金色にモザイクがかった(全くもって、完成されたまっすぐさで)光は、おれに、まっ逆さまに、飛び込んで、存在感!って三文字を、グリコみたいなポーズで見せつけて、おれ、たじ、ろく
不可欠ではないのだから
行動圏にきちんと収まった、ティッシュ、マウス、エアコンのリモコン、それら、よりも、必要性や、可読性や、全寮制に欠きながら、嘘松やインスターチェと呼ばれるかの者たちより、顕示欲の経典を授かるべく、熟考する
とっくである
とっ
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