ものを「紙」に書くという大切さ/あおい満月
 
う人もいるだろう。スマートフォンは手軽で、非常に書き易くてよい面があるが、この気軽さが「問題」なのかもしれないと最近思うのである。
一篇の詩をものの15分たらずで書きあげ、のちにPCに転記し、SNSに発表する。「イイネ」などの共感を得て満足する。それは悪いことではない。しかし、あまりにも手軽過ぎて、「詩を書く」という本来の「産みの苦しみ」、たとえば何度も推敲したりする気持ちが
この「手軽さ」のせいで消えてしまうのではないかと最近不安である。そこで私は、ノートに書いてみることを再開した。ノートは当然ながら「紙」である。だからスマートフォンのように一文字入力しただけで色々な言葉が出てくるなんてこと
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