小詩集「十一月十三日の朝の夢」/バンブーブンバ
 
1.夢前編:クレバス

  ワンルーム まっ白で
  床に 暗い
  クレバス
  あって

  確かに そばに 
  何か 
  あって 



  落ちた。



  クレバスに
  何が落ちたというの?

  (鳥瞰図的俯瞰のビューポイント)



2.夢後編:泣いていて

  みな 泣いていて

  父親 なぜか
  両肘やぶけたスーツ 着ていて
  つんざくように 
  泣いていて

  わたし 途方に暮れて 
  つっぷして クレバスの 
  そばに敷かれた布団に 

  起き上がる すると
  誰も彼も クレ
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