僕とポケモンとGO/木屋 亞万
 
いく様子に恐怖し、また興奮したときの感覚。
あるいは
それまで話で聞いたり、映像で見るだけだったおばけが、実際に目の前に現れたり、自分に迫ってきたりするのをお化け屋敷で体感するときの感覚。
あるいは
平面のものだった映像作品が、特殊な眼鏡をかけることで飛び出して来たり、映像に合わせて水をかけられたり、ねずみが足元を通り過ぎるようなしかけを感じたりしたときのような感覚。

いやそのどれもが体験を、よりリアルに体感的にしてはいるが、自分がその世界の中に入るというものだった。
今回は私たちの世界の方に、虚構のものがやってくる。ゲームから日常の世界に、ゲームの中のものたちが飛び出してくるのだ
[次のページ]
戻る   Point(3)