なにも浮かばなすぎてこわい(阿ト理恵さんとズー連詩作)/ズー
は、たぷん、泳がせる。乾いたあおを。I knowきみの位置情報をキャッチ。スワンサービスは、みどりの風をみること、春を夏に改行した風、書き替えました。夜、こわいことなんかあるもんか、浮かんでれば、らくちん、そこに。低い底に、
そこから口を紡ぐ、改行した風にルビをふる、竜巻になってきみに栞を送る、そうなろう、ぼくはこの夏の一冊になって読まれる、きみにめとられて、ずっと幸せになろう、雨降りがつづくと水浸しになった軒下で序章をめぐるきみの傍らに渦巻く、行かないようにするのもままならないから、一夜にして風鈴がわれてしまう、そこからぼくは口をつぐむ、改行した風にルビをふる、そこに、
きみの夢に
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