Miz 12/深水遊脚
ことは、訓練生の記憶が消えるかどうかはその高次元の意識体の意思にかかっているということ。その意識体がどのように世界全体をデザインしているか。それが私たちが望む平穏な生活、守ろうとしている平和を実現してくれるのか。真っ当に考えるなら、無条件にそんな都合のよいことは望めないわ。それがわからないなら、何も考えていない証拠ね。私たちの意思が常に世界の意思に照らして正しいとは限らない。私たちの考え方も吟味される。 高次元の意識体に意思に委ねるということは、そういうことよ。嫌な仮定をするけれど、私たちと袂を別ち、離れていった者の記憶が残り、特殊能力も使える状態で、私たちを滅ぼすだけの勢力になったとしたら、それ
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