Miz 10/深水遊脚
規律は、味方としての関係を築くために相応しいだろうか。以前からよく考えることだった。神としてレグラスが我々に、交信する者を通じて代々伝えてきたことがある。より小さな力はより大きな力を封じるのではなく引き出すことで全体が強くなるのだという。同じ厳しさでも封じる力と、引き出す力がある。引き出す力が本物の力であり、それを実現する心技体の修養が訓練の本質である。そのとき本当に戦う相手は敵でも、模擬戦の相手でもなく、自分自身なのだ。俺はその考え方を極めているだろうか。極めていないからレグラスと交信できないのだろうか。少しでも歩みを止めるとそんな思考が押し寄せてくる。個々の力と基礎的な身体能力の向上を重視する
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