詩の学校 【ハンツピィの宴2015】/北大路京介
 
ティーがうりの店と知りながらコーヒーを頼み、時間ギリギリまでペンを走らせた。
書き終えた頃にはコーヒーはすっかり冷めていた。

ひとりひとり1時間以内にで書いた詩を発表していく。
まずは辮髪の男。
ボソボソっと喋ってすぐ座った。
 (・・・もしかして、1行?!)
シーナは大きな衝撃を受けた。
1時間あって1行しか書かないなんて。

次はベッキー。
ベッキーは『ボムの星マン』という童謡のような幼い子が見るアニメの主題歌のような詩を朗読した。
これもシーナにはショックだった。
短い。
8行ほどだった。
シーナは30行びっしり書いたのだ。

シーナに順番がまわってきた。
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