詩の学校 【ハンツピィの宴2015】/北大路京介
 

ベッキーは「お散歩してくるー」とすぐ外に出てしまった。
シーナは頭を抱えて20分ほど固まった。

見回すと
カリカリ詩を書いてる者、
すでに書き終えてスコーンを食べている者、
ベッキーと同じく散歩に出ているのか姿の見えない者。
先生も何か書いている。

ハンツピィの宴の記憶を想い出し、とりあえず書き出してみる。
小学生の作文みたいだけれど、なにも書かないよりはマシだ。
そして、「ポムの星は毒がある」をリフレインさせて歌詞のサビみたいなのを作ってくっつけた。

ベッキーは散歩から戻ってくるとハーブティーとスコーンのセットを注文し、スラスラっと書いた。
シーナはハーブティ
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