星が降った聖夜/くみ
「面白くない……?じゃあ開けていい時になったら教えて」
「了解。ちょっと待ってろよ」
目を閉じるとパタパタ、カチカチと何やらせわしなく動いているらしい音が聞こえていた。
そして最後のカチリという音を最後に再び彼の声が聞こえてきた。
「もう目開けていいぞ」
「うわっ!何これ……凄い」
目を開けてみれば薄暗くなった温室の中は沢山の色とりどりな豆電気で飾られていた。
星?
星の海?
季節外れの天の川?
「ちょっと凄いだろ?これやるの結構苦労したんだぞ。でもお前はこういうの好きだって前に雑誌見ながら言ってたの思い出して作ってみたんだ」
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