主体と他者  mixi日記より 2010年12月/前田ふむふむ
 
を横たえれば、それでよかったのである。
平和・自由主義、あるいは反米的マルクス主義、あるいは伝統的なナショナリズム
など、みな身を横たえているのである。別の言葉でいえば所属していると
いえるものである。
そういう外部として、それは同時に内部でもあるような他者を抱えている主体は、自らが自律的ではないために、
自らの主体に反省がないのである。
一種の普遍的なるものを仮託しているから
他の考えを批判し、否定するが、自らがもつ外部としての所属が、抱える諸矛盾を正確に客観的に分析が困難であるし、この主体の内部でもありかつ外部でもあるような他者のうちには、そういう修辞はもたないから
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