未明、みえないまま/渡邉建志
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未明の詩集のなかに、これは含まれていなかった。もはや夜の闇はここにはないように見えて、闇から遠く抜けて、真っ白な天上に踊っているような、漂っているようなそんな場所で、語りかけられて。何も見えなくて。闇の中にいる私たちにも、抜けたらここがあるよ、って示してくれているみたいで。
私よりもずっとこの詩について話してほしい人がいるし、私の中でこの詩を固定させたくないような気がするから、あまりいろいろ読み解こうとしたり、いつものフレーズ萌えに走ったり、こまかなアナトミーに走るのもやめて、この白さ。あんまりの白さが、でもやっぱり、見えないし、夜から朝への光ですらなく
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