シチュー/あおい満月
 

携帯メールの送り先が
特定の3つに変わった。
欠けていった鉛筆たちは
ころころ
机から床に転げ落ちて
旅をはじめた。



交わらない
平行線も
やがて海で交わるのだろうか。
血を流してみないかい。
その誘いがなければ
この手は永遠に、
開かないドアに爪を
たて続けているだけだった。
今なら、
その爪をたてた爪から
滲み出る血を表現できる。

(きみは、箱の中にいればいいんだ)

クラシカルな響きを切り裂いた
この手に握られたナイフは、
鮮やかなエレジーを生んだ

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大事な鍵を持って
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