無名の作家へのJKからのファンメール/yamadahifumi
 
返信しない事にした。もちろん、二十代後半の男が十代後半の若い女からこんなメールが来て、これを知り合うきっかけにする、という考えも僕の中になくはなかった。しかし、問題はもうちょっと奥側にあり、僕としてそんな上っ面の下心で、彼女に面会するわけにはいかない事も分かっていた。
 だから、それから彼女には一切、コンタクトは取っていない。そして、このメールが来てからもう一ヶ月になるが、その間に、彼女からのメールも一切来なかった。

 だが実を言うと、僕は今、少し疑っているのだ。あるいは彼女のこのメールというのは、どこかの通信業者の巧妙な迷惑メールだったのではないか、と。そして、彼女は実は女子高生でもなん
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