無名の作家へのJKからのファンメール/yamadahifumi
ば、返信してくださって結構です。何時でも大丈夫です。遠慮しないでくださいね。それでは。また、いつか会う日まで。』
僕がこのメールを受け取った時、どんな顔をしたかという事はこれを読んでいる読者の想像にお任せする。だがしかし、僕はこのメールに対しては何とも返信のしようがなかった。このUという女子高生は僕の事を彼女と同じ女子高生だと信じている。僕は彼女のこの思い込み、その過ちをメールで是正する勇気がなかった。もし、彼女の書いている事が事実だとするなら、僕がそのようなメールを出す事によって彼女がひどく傷ついてしまう事が予想できたからだ。だから、僕は考えあぐねた挙句、彼女のメールには返信
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