ボロボロ/ハァモニィベル
局所的に覚醒がくり返されるボロボロ
愛されたがる女の計算したがって聞かない
塗り潰した美の奥底で
折詰にされ、お土産になった溜息が泡立っていた
残虐は過去と未来との境界を袋とじしたまま
突き破る汽笛が誰も見たことのない処女のように
遥か水平線の彼方へ どこまでも逃げてゆくようだ
/青白い地球の上を・・・
「たとえ、千年の刻のむこう側まで追いつづけても
廻りつづけるしかない」
拒否した世界の重さ。
枠の中では、十秒が永遠
忘れ去るための儀式に、旅人が奏でた嗚咽も永遠
――誰もが見つめる、誰も見ていない残酷が木霊したとき
右の耳
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)