果てしなき鼓動/ハァモニィベル
暖炉の前で、ゆり椅子に揺れている自分
カラダを支えながらやさしく
心地よく揺れる、ゆり椅子
内奥からオレンジの炎が 狂おしく悶えて
熱く何かを語りかけるような暖炉
炎が私を見つめ続けていた
詩だ
ぼくの詩だ
ぼくの詩が
暖炉の中で燃えている
誰だ! 誰かが部屋を歩く音
君は!
わたしの瞳は煌めく
あの片時も忘れずに追い求めた残像がいま
現実となって瞳の中にしっかりと抱きしめられたのだ
白い女がそこにいた とうとう
姿を見ることができた
女はテーブルに軽く腰掛けると
どうして詩を書いてるの と訊い
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