果てしなき鼓動/ハァモニィベル
更ける。もう会話するのはあと一人 そう決めた
足先も指先も、もう感覚がない。でも、わたしは、探すのを諦めはしない
おお、あそこで空を見上げている男がいる。よし、尋ねるのはあの男が最後だ
『雨が降る』かもな、そういった男はアポリネールで、探しているその女も雨粒のひとつさ、
いや『病める秋』が、惜しまれつつ哀れに死んだこの季節には、雪かもな
白い女だから調度いい、そう言って笑いながら行ってしまった。
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雪が降ってきた ふんわりとまるであたたかさそうに
舞い落ち
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