果てしなき鼓動/ハァモニィベル
 
褒めた時だった


だが、わたしは、白い女を探しているのだ


マルスリーヌという初めて聞く名前の女がそこにいた
帰ろうとすると、『エレジー』をうたうではないか
彼女を知るほどに好きになり、つい時を忘れて見つめ合った


その時、暮れ方に突如差し込む夕陽のように白い女の影が二人の間を過ぎった
炎が蝋を溶かしきる前に そうだ探し出さねばならない


見知らぬ街角で肩をぶつけたとき その相手は、ボードレールと名乗った
名前だけ知っていたその人と、語り合ってみて驚く これほど気が合う人間がいたのかと
その衝撃の親友は、仏蘭西を出たらポーを訪ねてみろ とそうアドバイスをく
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