ソクラテスのアイロニー/ハァモニィベル
衝突、ツングースカ大爆発が、中央シベリアの上空を襲った。太陽の如き火球が炸裂し強烈な火柱と真っ黒いキノコ雲が、遥か広大な森林を一瞬で焼き払った。
もし同じ隕石が東京に飛来したなら、たかだか100mの隕石が実は、広島型原爆1000個分に匹敵することも、関東平野を全滅させてしまったニュースも聞かぬ内に、人間達は熱風によって燃えるより先に蒸発してしまう。それほど凄まじい破壊力を持つ。
僅かな妻の一言も、DV大爆発の火柱といい、部屋一面の壊滅といい、一挙にダンナを蒸発させることといい、凄まじい破壊力が秘められている。発したのは僅かな破片にすぎずとも、飛来する衝撃波は凄まじいのだ。
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