北の亡者/Again 2014如月〜皐月/たま
がこき下ろされた。それも手法だけではなく、詩を書く姿勢においてまで言及され、いつも口論は絶えず、悔しさを隠し切れずに泣いて帰る同人もいたし、それっきり退会してしまうひともいた。わたしの作品も毎回のように厳しい評価を受けたが、まったく未知の世界だったから反論すらできず、ただひたすら意見を聞き入れて、その後、時間をかけて反芻することで、なんとなく納得することができた。
今回の「おしっこ」には忘れられない評価がある。その合評会の席で、三連目にある/年老いてなお、も吉はかわいい/という一行にある同人が反発した。つまり、かわいいとか、かなしいとか、死にたいとか、そういうことばは詩の世界では使うべきで
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