啓典の記憶/2012
、パノプティコンはそこに迸る憤りを注ぎ込みました。
パノプティコンが完全に脱力した時、エキドナはパノプティコンの喉元を食い破り、体内にある猛毒の全てをパノプティコンの食道と肺に流し込みました。そしてホークアイが絶命の破魔矢を放ち、パノプティコンの眉間を撃ち抜いたのです。
どうっ、と崩れ落ちたパノプティコンの体は青白く燃え上がり、骨と灰だけになりました。
パノプティコンはカノープの骨壺とソルアスタの骨と灰を使って啓典の再契約をしようと思っていましたが、
それは自らの骨と灰を以て成就することとなりました。
啓典の再契約は、ソルアスタによって成されました。
監視塔の最上階
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