ポエム派宣言1「詩のわかりにくさ」/佐々宝砂
に当たり前の言葉遣いや、広告のコピーみたいに見慣れた文章で詩を書こうとしても、言葉は読者の印象に残りません。するすると自然に読んでしまうからです。内容は頭に残りますが、言葉は残りません。それではさっき書いたように詩になりませんから、詩の作者は、言葉に存在感や重みを持たせようとします。詩の「わかりにくさ」は、そうした、言葉に存在感を持たせるためのひとつの手段です。
詩の「わかりにくさ」は、おおまかに三種類あると思います。
1.単語自体が難しい。一般的でない。
2.普通でない文法を使っているので、意味がとりにくい。
3.単語の組み合わせが普通でない。
私は、3の「単語の組み合
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