炎症/etc, etc.../由比良 倖
みな膝を抱え込んで21世紀の皮肉な椅子に座っている
それから出ない涙を流し絞り出して無いお腹の底から
いちばんの切れ者は語らず、そして戯れにのみ問う、まるでそれは囁き……
『炎症』
ひだひだ 心に毛虫が這ってるよ
ねばねば ねたねた 涙 ああ 粘っこい
いつのまにかふつうの宇ちゅう
継続しているつもりが!? わたしどんどん落ちていく!?
どうせ そうなんでしょう? わたし 殺そうとしてるんでしょう?
あなたの寝息が吐息がうるさいからあたしあなたの殺意を見落としてたよ
風が吹き出したので私おうちを壊さなきゃ早くしなきゃおうちのひとが帰ってくるし
なにしろ低気圧、あた
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