彼女たちの事情 〜愛しすぎる女たちのうたう詩〜/涙(ルイ)
愛したいのに愛し方がわからない
愛されたいのに愛され方もわからない
誰かに必要とされたくて必要としてほしくて
頼まれもしないのに 痛がってる人のそばによっては
話を聞いてあげたり 慰めてあげたり
自分がしてほしいから 相手にもそうしてきたのに
いつだって先に泣き言を云われてしまうから
喉まで出かかった言葉を飲み込んでは
やさしい人間を演じなくてはならなくなるの
別に恩をきせようなんて思ってやしないけれど
これだけ言葉を交し合っていながら
ひとつも理解してくれないなんてあんまりじゃない
そうして鬱屈した思いがいつか爆発してしまえば
お前なんかもういらない必
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