詩の構造について 詩と向き合う/葉leaf
構造とは、(1)存在と(2)関係があるときに人間がそこに見出すものです。例えば建物を想像してみてください。ある建物が3階建てであり、それぞれの階が上下に積み重っているとします。そのとき、「それぞれの階」という存在が、「上下に積み重なる」という関係を結ぶことにより、「3階建て」という構造が出来上がります。
「3階建て」という構造は誰が見てもそれと分かる客観的な構造です。基本的に、ある人にとっては3階建てだけれど別の人にとっては2階建てだ、ということはありません。ですが、構造といってもそのあり方の客観性には様々な程度があり、ある構造体についての構造認識が人によって異なることもあります。そして、
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