いつかの夏の日記 みたいなものあれこれ/佐東
町内盆踊りの屋台でよしくんたちが
ラムネを買っていた
なかなか栓を開けられなくて
むきーー!となっていた
見かねてわたしが 玉押しからリングを外して しゅぽんと開けてあげた
よしくんから すげー!お前天才!て言われたけどよしくん、、、、それ あんたがばかなだけだとおもうよ
8月15日
夢をみた
その日は朝から 大量の蝉が降っていた
雲ひとつない 夏空から
ぼとぼとと音をたてながら
大量の蝉が降っている
まだ少し息のある蝉は
細い脚をひくひくさせながら
ぢぢ ぢ と弱々しく鳴いてはいるが
ほどなく 事切れる
わたしは 胸をしめつけら
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