地獄の闇ナーベン!! の巻/ホロウ・シカエルボク
の専門店があった。あっという間に潰れたけど。)
よし、やってみよう、というジャイアント馬場の様な気軽さで、彼は沸き立った湯の中にクラゲの酢のものをぶち込んだ。
「本当に大丈夫かな、という思いもなくはなかったんです。でも、その味はきっとひとつにまとまるだろうと、なぜかそう確信していましたね…。」
念のためにじっくりと煮込んだあと、ウィンナーを入れ、卵を落とし、蓋をして少し待った。
「今にして思えば、あのときもう異常なにおいがしていたんですよ。なにかこう…ちょっと表現出来ないような類の…。」
とうとう彼はラーメンを入れた。スープを入れ、味が薄くな
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