ドラァッ!な一日/済谷川蛍
 
・ワールド 時は止まる!!」

 鼻先まで迫ったタンクローリー(運転手が飛び出したのか、運転席の前のフロントガラスが割れている)。そいつの顔面に、おれの全ての怒りをぶちこんだ。

 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!

 一瞬にして巨大な鉄のサイコロとなったそれは、道路を跳ね回り、路肩のガソリンスタンド(休業日なのか、店員は一人もいない)の中にスポッと収まった。

 「ザ・ワールド 時は動き出す……」

 タンクローリーの残骸からチラッと火花が散り、瞬間全てのものは真っ白な閃光に包まれて、全ての音を呑み込み、また再び、全ての風景は現れて、轟然たる爆音
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