小宇宙から流れくる/るるりら
 
プラナリアに会いたい
永遠の命かもしれないプラナリア

世界は、春霞ではない 黄砂だ
降り注いでいる微妙な沈鬱が 世界を覆っている
それでも 季節はまだ めぐっている
水仙の花は 春を告げている 


土を掘り起こせば 明るみにでた みみずがあわてて
土にもぐる 土を食べ土を豊かにして土を押し出すために
みみずは土に生きる術をもとめ 人々は空をみあげ 出口を探している



プラナリアは みみずよりさらに
単純な構造の生き物だ
なんど切断しても 切断した断片のひとつひとつが
再生しつづけ
栄養状態さえよければ けして死ぬことがないとい
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