戯曲(習作)/星☆風馬
 
ちゃんたち無茶しなければいいけど(寝る)」

せむし登場

せむし「お入りなさい。そうっと、構いませんから」

父登場

父  「もういいから。おれを一人にしておいてくれ」
せむし「へい、そうですかい。おじゃま虫は退散しますよ。
    この娘の匂い、存分にお嗅ぎなさるがよい。
    そうそう、こいつを忘れておりましたぜ。(贈物を渡す)それでは(退場)」
父  「この清らかなやわ肌に漂う甘美な薄明かりはどうだ。
    喘ぎつつも希望の露を吸ってわずかに生きている。甘美な恋の苦しみよ
    おれの心臓をとらえてくれ。さてさてこれは二つ実ったそなた
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