詩と感傷について/まーつん
いてるでしょ、この言い回し。そういうのを嫌う人たちもいますけれども(←なんだか粘着になってきた)。
まあ、この碌でもない、しみったれた現実世界に生きていく上で、本当に心から自由にふるまえる人なんていやしない、と思っているわけです。重力に繋ぎ止められて、汚れた空気を吸わされて、飯を食わなきゃ腹が減り、老いには勝てなくて、容姿を買い叩かれて、親は選べなくて、国に税金搾り取られて、裸で外は歩けなくて、病は気からやってきて、一人になるのが怖くて、と、
もう、イヤンなるほどの制約や不公平があるわけですよ。
だからこそ、芸術が生まれたわけでね。そこは、どんな魂も自由にふるまえる空間だと
[次のページ]
戻る 編 削 Point(9)