【HHM参加作品】エロい詩(感想文と妄らな空想)/木屋 亞万
のボタンを拾う詩である」と言えば少しは納得していただけるかもしれない(いや無理かもしれないな…)。
改めてこの詩から連想することを、文章として書き出してみるとこの詩の底流にある言いようの無い孤独を感じることとなった。冒頭で覚えている理由がわからないと書いたけれど、この詩に息づく孤独が、私の心に潜む孤独と共鳴しあい頭に焼き付いて残ったのかもしれない。(当時は青姦=エロい、という発想しかなかったのだけれど…)
この詩が入った詩集『在りし日の歌』に「亡き児文也の霊に捧ぐ」と書かれているように、中也はこの詩を書いた頃に子どもを亡くしている。そのことを考えるならば、(詩の文章以外から内容を読み取ることは
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