ある夢のお話し(エッセイ)/Lucy
 
ちが作ったものとは少しずつ違っていたのですが、その中の一つに犬小屋くらいの大きさのドールハウスがありました。小窓から中を覗いて私は息をのみました。中は明るく陽射しがあふれ、美しい砂浜がひろがり遠くに海も見えていました。
そこにちょうど二歳か三歳だった私の二人の息子たちが、あの頃のままの姿で、青や赤のシャベルやバケツを持って砂で遊んでいたのです。
二人は満面の笑顔を私に向けました。私が「君たちずっとここにいたの?」ときくと、にっこりうなずくのです。「楽しいの?」ときくと、「うん、たのしい」と言って、本当にかわいく笑っています。
私はなぜか安心し、心の底で納得しました。一体どこで入れ替わったのか
[次のページ]
戻る   Point(6)