【HHM参加作品】非連続/深水遊脚
議な感じだった。形のうえでは「さかさまになるといい事がある、」という楽観的で股のぞきを楽しんでいる一行が、以下に描かれる世界を言い当ててはいる気がするけれど、いいこと、と要約出来そうもない非常に複雑な描写が5行続く。
「よく晴れた一日に」と「雨はこめかみから毛髪へと向かう」はきっと連続しない。楽観的な側面と悲観的な側面とが、それぞれ混じりあうことなく置かれているのだと思う。天気という大きなものと、人間という小さなものの対比を見ることも出来るし、人間という小さなもののなかで起きている出来事も「雨」という大きなスケールで描かれるくらい重大なことなのだと見ることも可能だろう。
「髪を伝って地面に
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