【HHM参加作品】非連続/深水遊脚
は、縫い物であることのみ。そう考えないと「ほころびを繕う」から「アイマスクを縫う」への変化に対する不必要な説明を求めたり、第1連の「可愛いあの子」が実は苦労の多い可哀想な子であるというような解釈が可能になったりする。それでは光と影が混じりあって、それぞれの印象がぼやけてしまう。それにそうしたストーリーテリングに囚われた書き方で完成度を高めたならば、アイマスクは登場しなかっただろう。唐突にアイマスクが登場する書き方のほうが私は好きだ。
<第3連>
ポーズをとってもらった妻の両脚や掛け布団に接した垂れ下がった髪の毛を思い出しながら、またWikipediaを別のタブで開いて天の橋立の基本情報を
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