【HHM参加作品】非連続/深水遊脚
連>
雨上がりの虹、手を振る可愛い子、その子には羽根がある、という絵に描いたようなファンタジーで始まるけれど「ほころびを繕う」という言葉にわずかに差した影を感じる。タイトル「色のない虹」と呼応して、風のない丘にかかる虹も、華やかさのなかに影、不自然さ、不穏さがほんの少し、あくまでほんの少しだけ感じられるように思える。
<第2連>
「ほころびを繕う」から「アイマスクを縫う」へと作業内容が少し変わる。針に糸を通すことに難儀している様子がリアルに描かれる。そして「生きることは難しい」という言葉につながる。第1連で光のなかに少しだけ差していた影が、第2連では強調されている。この世界の光や色や
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