【HHM参加作品】端麗に折りたたまれた見事な生活/るるりら
 
うに 端麗に折りたたまれるという状況は とても日本的な美意識だと思う。

日本人である私たちは、ほんの百年くらいまえは いまより もっと 風の中に生活を翻していた。風にあててはならないことは きちんと 折りたたんでいた。端麗に折りたたみ 見事に広げる。それは毎日の過ごし方もそうであったろうし、祭事などのありようも またそうであったろうと思う。とても風通しの良い日本古来の在り様の息遣いを 私は感じた。
 そこに居る人の姿は 涼やかだ。 それらは 心のふるさとの情景でありつつ 未来的だ。

【さわやかなミントの風を涼やかに目元に蓄え、定めた先に水色のまなざしを向けている。】
この詩が
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