【HHM参加作品】端麗に折りたたまれた見事な生活/るるりら
詩がネット上に投稿されたのは昨年の四月の終わり頃だった。あの頃 私の庭にも
ミントは すがしく葉を広げていて、とても良い収穫時期だった。わたしは幸運なことに、作者が 言おうとしている水色の「まなざしというものを体感できる立場にいたのだ。
外気を その身に入れ、生きているがゆえの 帳尻の合い難いさまざまなことも 粗末にするのではなく 丁寧にあつかい
【生あたたかい温度にはしっかり蓋をして、静かに四隅を整えて桐の引き出しにしまい込む。 】
【出来ないことには静かに首を振り、できることを楚々と繰り返し、その時々を咀嚼する。】それが なかなか難しい。出来ないことを出来ないというは と
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