【HHM参加作品】端麗に折りたたまれた見事な生活/るるりら
じだ。
【やがて物質は彼らを覆うように存在し、一種オーラのようにあらゆるものを守り始める、天空の怒りや突然の粛清、そういうものですら屈しない物質を手に入れるのだ。それは一心不乱に農民が作物を作るときに唱える豊年の祈り歌のようでもあり、しかし、それは実につまらない変哲などうでも良い日常会話から生まれる分子でもある。】と 詩は終わる。
わたしは、この詩に希望を見出した。すると人生が 不思議なことに この詩のような形になろうとしてきたのだ。
実は、去年は 私の人生のターニングポイントの年だった。
この詩を手にしたあとの私は 近所で畑になる土地をすこしばかり借りもした。どん
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