【HHM(第6回批評祭)参加作品】田中宏輔はクマのプーさんのミツをなめたか?/こひもともひこ
 
の人はクマのプーさんのとぼけた声を思い浮かべたりしたことだと思います。ところが、作品をばらしてみると、さほどプーさんだらけではないことに気付きます。重複したものも含めて引用元の情報文は全部で70個ある中で、クマのプーさんからの引用文は16個です。それを上手く配置することによって、作品全体にクマのプーさんがいるような印象を与えています。




ここまでは、引用詩の技法の楽しみ方を書きました。作品の外形から見つかる読み方の面白さです。つづいて、作品に踏み込んだ解釈をしてみます。作品内容の内側に向かってみます。まず、この作品を読み解くためには、ここに引用された全ての作品を読まなくてはならな
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