【HHM参加作品】「yo-yo「紙のおじいちゃん」について」/葉leaf
 
ことができて、読者を動かす言語そのものの可能性を十分発揮できる。
 詩のテクストは祝祭のテクストである。そこでは、人間は何か現実的な目的のために消費を遅らせることがない。人間は生きていくために様々な破壊をしなければならない。様々な価値を壊さなければならない。それは端的には物を食べたりすることであるが、それを目的として、人間はまず労働しなければならないのである。このような、目的に向けて行動を一義的に決定し、経路を逸脱しないようにして価値を生産するために労働すること。現実の人間の行動はそのようにして説明できる。
 ところが、詩のテキストは多義的である。それは、解釈の一義的決定を拒絶し、そうあること
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