あずきの恋人 (連載?)/たま
 
、そっか、ジャンプしなきゃあ……。よし、……せえーのぉ、
 えいっ!
 きゃっ、あぶない!
 窓枠の敷居があまりにもせまかったので、わたしはそのまま窓のそとに落ちてしまいそうだった。おしりがほとんど落ちかかった状態で、必死に窓枠にしがみついて下をみおろしたら、一階のリビングのまえの庭がはるか下にみえた。
 うっ、あんなとこまで落ちたら、わたし死んじゃうわ……。え……、なにこれ?  
 あ……、わたしのしっぽか……。
もう、鈴木さんったら、こんなとこで魔法かけなくてもいいのに! って、思ったけれどもう、どうしようもなかった。
 窓の下には玄関までつづくリビングのせまい庇があった。わたし
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