あずきの恋人 (連載?)/たま
 

「うん、約束する。わたしはだいじょうぶよ。」
「じゃあ……、ひと晩だけだよ。」
「うん。わかった。」

 鈴木さんはまた、となりの部屋に行って、タンスの引き出しから紅い布袋をだしてきて、テーブルのうえにおいたの。
 ゴトン……って、すこし、重そうな音がした。
 紅い布袋のなかには、野球のボールぐらいのおおきさのガラス玉が、ふたつ入っていた。鈴木さんはガラス玉をひとつ手にすると、ていねいにタオルでくるんで、スーパーのレジ袋に入れた。
「手をだしてごらん。」
 あ……、はい。
 両手をそろえてテーブルのうえにさしだすと、鈴木さんはレジ袋をわたしの手のうえにのせた。
 ちょっと
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