あずきの恋人 (連載?)/たま
 
。わたしはその椅子に腰かけて、鈴木さんの背中をみていた。鈴木さんは冷蔵庫から、おおきなペットボトルに入ったオレンジジュースをとりだして、細長いガラスのコップにそそぐと、しろいストローをそえてわたしのまえにおいた。
 鈴木さんは向かいの椅子を、わたしの正面からすこしずらして、しずかに腰かけた。
 イチローは窓のうえにすわって、まぶしい外をみている。
「さぁ、飲みなさい。」
 うん……、ジュースはつめたくておいしかった。
「ジュピターはね、すごく暑いところなんだよ。だからね、地球はとっても涼しくて、あたしとこにはエアコンも、扇風機もおいてないんだよ。いいところだね……、地球って。」
 たし
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