近代漫才の変遷〜ピン芸〜/TAT
されてぇか!よーし、よしよし動くなよ、ガタイの良いダンナ!ぶち殺されたくなけりゃあ今すぐレジの金をよこせ!そしてその金でこの空っぽのリボルバーに店の弾丸を詰めな!
最初見た時にこれは落語に近いと思いました。実際、アメリカという国は流民の集まりで歴史も浅い。前述のネタをやっていたのはウィル・スミスとジェロを足して二で割ったようなヤングでハンサムなニグロでしたが、彼にぼんやりと桂や林家の一門の始祖足り得る奔放で無垢なオーラをも感じ取りました。あくまで私見ですが。マイノリティがやる限り、笑いに国境やレベルは存在しないのではないか。そうも思いました。『ピン芸は売れない。ピン芸は欠陥を内包している非既製
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