俺が死んだあとに訪れるものたちのことを生きてるあいだに教えてくれ/ホロウ・シカエルボク
いうようなものがぽこんと肉体から抜けだして暢気な感じでふわふわと浮いて俺の抜けがらを見て俺の抜けがらは俺が抜けているのにまるでまだ俺が入っているかのようにらんらんと目を見開いていてそれはなんだか猫の目のように月色に輝いているような気がして俺はなんだか少し自分のことが怖くなったような気がしてだけど少なくともそれは肉体の方の俺が怖がらないとおかしいんじゃないかなんて考えなおしたりもしてでも肉体の方の俺は抜けがらなのだからこの場合そういう定石は適用されないよななんて考えなおしたりしてひとまずそのことは隅に置きさてこれからどうしようかと思案してみるもののまったくどうすればいいか判らずそれもそのはずなんせ幽
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