俺が死んだあとに訪れるものたちのことを生きてるあいだに教えてくれ/ホロウ・シカエルボク
 
せ幽体離脱なんて初めてするものだから勝手が判らないというものでそもそも身体を離れていいものかどうかというところでまず躊躇してしまいとりあえず自分が昼間通ったルートをもう一度通ってみようかという気分になったのでコンビニに行ってみたらあの愛想のない女の子が居てだけどまさかいままで仕事してたわけではなくいったん家に帰ったがなにかの用事でちょっと出てきたという感じで私服を着ていてそんなことはともかくまるで俺のことが見えているかのように目を見開いたものだから驚かしてごめんと詫びると店の外へ出ましょうというゼスチャーをするから一緒に外へ出て彼女は携帯を取り出して耳に当てて一人で話しててもおかしくはない状況を作
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