同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
 
だし、
ぼくたちの身体は海の水でいっぱいだからだ。
水平線の位置をずらして水位を上げる。
貴方の瞳が溺れそうになる傍らで、
北国の雪を溶かしては赤い糸をそこに浸し、
できる結晶を正直に写真に撮った。
哲学を語る兵士の持ち帰った本には、一杯の水への感謝が。
枯葉、
マシンガン、
水たまり。
泥水を涙で洗ってはまた進む。

30年前に分譲された 住宅地の中でこの一角だけが 水道を引いてなかったという。 そう県営水道の事務所で告げられて 途方に暮れて帰り道。 井戸の水を飲む生活を なぜ今まで考えてこなかったのだろうかと。いいかいこれから父さん達はおいしい水を探す旅に出なければなら
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