遺書にはならない足跡 2/セグメント
が非常に大変であったし、ロールシャッハ・テストは確か約三時間以上掛かった上に頭が非常に疲れたものだった。面白くなくはないが、率先してやりたいと思えるものではない。
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二人目の人格は、まるで子供のようであった。具体的な年齢は分からないが、言動や態度からして、小学校低学年くらいであろうか。私という主人格を越えて表面化した際、自分がどうしてここにいるのか分かっていないようであった。この時の記憶も「彼女」の時と同様、断片的になるが、覚えている。
この日は、初めて降り立つ駅にあるバイキングに恋人と行き、帰って来て、ソファで寛いでいた。その時、急に呼吸が苦しくなり、あとで恋人に言われたの
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